都市という生き物を紡いでゆくのは、そこで生活するすべての市民です。
都市の生成に直接的に関るものだけでも実に多くの機会があり、私たちはそれらの機会を便宜的な役割として「4つの場」として捉えています。
空間としての都市をつくる「物理学的」な場。
都市を俯瞰的に捉え、システムや建物の配置を考える「経済学的」な場。
これは物理的な場を経済的に成立させることも求められます。
さらに、都市の創造性を担保する「文化学的」な場。
アートや音楽、デザインに救われている都市生活者は多いはずです。
最後に、ダイナミズムに溢れた都市であるためには、様々な「場」が絶えず創造され得る土壌となるもう一つの「場」の存在が不可欠です。
これが「未来学的」な場です。この「未来学的な場」の役割に名前をつけるのであれば、コミュニティデザインやコミュニケーションデザインということができるかも知れません。